一番明るく見える色を知っているでしょうか。光において、すべての 色を混ぜると白になることから、ここでは白が色だとは数えないもの として、どれが一番明るいでしょうか。ここでは、一番明るく見える 色とそのメカニズムを紹介したいと思います。 なお、このページは「発行:株式会社ナツメ社 著者:カラボ色 大学 色彩検定2級・3級テキスト&問題集」を参考にして います。
光を感じる細胞
ヒトは、目に入ってきた光を細胞で感じることで「見る」こと
ができますが、その細胞は大きく二種類に分けられます。
明るいところではたらく錐体細胞と、暗いところではたらく
杆体細胞の二つです。
昼間に明るい色は黄緑
明るいところと暗いところで主に使っている細胞が異なるため、
昼間と夜では明るい色は異なります。まずは、錐体細胞を使う、昼間について述
べたいと思います。色の異なる光に対して、どれくらいの感度をもつかを比視感度といいます。
上の赤いグラフは、明るい場所での比視感度のグラフです。これを
見ると、黄緑でグラフが一番盛り上がっていることが分かります。
すなわち、昼間に一番明るく見えるのは黄緑なのです。
夜に明るい色は緑
一方、青いグラフのピークは、緑にあります。そのため、夜に一番
明るく見える色は緑なのです。少しのグラフの違いですが、
グラフから読み取れるように、夜は昼に比べて赤が見えづらい
ですし、昼は夜に比べて青が見えづらいといえば、実感が
湧きやすいのではないでしょうか。
前回の記事などでも、光や色について述べているので是非見てみてください。 また、もっとこのような面白い知識をこのサイトでは紹介している ので、良かったら一番上の「令和の暇つぶし」という文字を押して、 トップページもチェックしてください。
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